あせも(汗疹)の種類について |
あせも(汗疹)は汗の出口(汗孔)に垢や汗の塩分、ほこりなどが詰まって起こる皮膚の炎症です。小児に多く見られますが、成人でも寝たきりの場合には常に布団と接している背中などで現れる事があります。あせも自体は深刻なものではありませんが、あせものある場所は伝染性膿痂疹(とびひ)などの感染症が起こりやすく、また汗孔が詰まると汗が蒸発できなくなり熱中症の原因になる場合もあるため注意が必要です。
あせも(汗疹)の種類には、大きく分けて以下の3種類があります。
「水晶様汗疹」
強い日焼けの後や急激な発汗の後などに現れやすいあせも(汗疹)です。水滴のような無色透明な小水疱が多く現れ、かゆみや紅斑などは伴いません。2〜3日で自然治癒します。
「紅色汗疹」
高温多湿環境下の労働者や発汗の多い肥満者、乳幼児に多く見られます。(一般的に言うあせもがこれに当たります。)赤いブツブツや紅斑が現れ、軽いかゆみや刺激感を伴います。紅色汗疹に細菌感染が加わると、膿疱性汗疹になります。
「深在性汗疹」
紅色汗疹の重症型で、熱帯地方の高温多湿環境で長時間労働した場合に生じる特殊な症例です。日本ではほとんど見られません。 |
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