骨粗しょう症と腰痛 |
骨粗しょう症になると骨が弱くなるため、ちょっとした転倒や体への負担により背骨が徐々につぶれる「圧迫骨折」を引き起こすことがあります。圧迫骨折を起こすと強い痛み(急性の痛み)を伴い、次の圧迫骨折も起こしやすくなります。圧迫骨折が重なると強く腰が曲がって、身長が縮み、慢性的な腰痛の原因となります。
特に背骨の圧迫骨折は腰に痛みを引き起こし、日常の動作に支障をきたすようになります。骨や背中の筋肉が弱くなり、また別のところに骨折が起きたりして、新たな痛みが引き起こされます。このような悪循環に陥ると、生活の質が少しずつ低下していきます。
腰痛を和らげるためには、正しい姿勢を保つことが大事です。立っているときにはお腹をひっこめ、胸を張るように意識しましょう。こうすることで背骨の形がよくなり、背中やお腹の筋肉も鍛えられるので、徐々に痛みが和らぐことが期待できます。ただ、姿勢を保って痛みを和らげるだけでは、背骨の圧迫骨折は進行してしまいます。腰痛を感じ始めたら年のせいだとあきらめないで、医師に相談して骨粗しょう症の適切な治療を受けるようにしましょう。 |
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