|
 |
|
高血圧によって引き起こされる合併症にはどんなものがありますか? |
 |
血管は体中に張りめぐらされ、生きていくのに必要な酸素や栄養を隅々にまで送っています。この全身をめぐる血管全てが動脈硬化の対象となるため、高血圧がもたらす合併症は実にたくさんあります。
合併症その1 「脳卒中(脳梗塞・脳出血)」
高血圧は脳卒中を起こす最大の危険因子です。高血圧と脳卒中の関連はあきらかで、血圧が高くなるほど脳卒中になったり、脳卒中で死亡する確率が高くなります。もしも、収縮期血圧が10mmHg上昇すると男性で約20%、女性で約15%も危険度が増すといわれています。下のグラフは血圧値と脳卒中発症率の関係をあらわしたものです。血圧値が140/90mmHg以上からあきらかに脳卒中発症率が上がっています。
合併症その2 「心疾患(狭心症・心筋梗塞・心肥大・心不全・心房細動)」
高血圧は、心疾患を起こす重要な危険因子の一つで、血圧が高いほど心疾患になりやすいことがわかっています。
(1)狭心症・心筋梗塞
男性では、収縮期血圧が10mmHg上昇すると、狭心症や心筋梗塞になったり、これらで死亡したりする危険度が15増加するという報告もあります。
(2)心肥大・心不全
高血圧の状態が続くと、心臓に過剰な圧力負担がかかり心肥大になります。この状態が長く続くと高血圧性心不全いに陥ったり、緊急入院しなければならない場合もあります。
(3)心房細動
心房細動は、高血圧との関連があるといわれている不整脈の一つです。心房細動が起きると、心臓内の血栓ができやすく、この血栓が血流にのって脳まで達し、脳血管を詰まらせることがあります。
合併症その3 「腎疾患(慢性腎臓病・腎不全)」
腎臓は血圧のコントロールにおいてとても重要な臓器であり、血液中の水分・電解質(塩分など)を調節することで、間接的に血圧を正常に保つ働きがあります。しかし高血圧がつづくと腎臓の働きが悪くなり、そうなるとさらに血圧が高くなるという悪循環に陥ってしまいます。そして慢性腎臓病(CKD)さらには腎不全へと病気は進行していきます。腎不全になってしまうと、人工透析をしないと生命が維持できません。
|
|
 |
|
|
|
>> よくあるご質問一覧へ戻る |
|
|
|
 |
|
© Copyright by
医療法人ふなびきクリニック 2012-
All Rights Reserved. |